ヨーガ・スートラとは?
ヨーガ・スートラはヨガの経典ですヨガの瞑想に深くかかれています
4世紀から5世紀ごろパタンジャリというインド人により編纂されたと考えられています。それ以前からあったものを編纂したもの
1500年もの間読み継がれたものなのでヨーガ・スートラは信頼して読む事ができます
悟りや瞑想についての注意点
わからないところがあったときもまだ自分か、その境地にいたっていないため理解できていないだけで、そうゆう境地もあるのだと想像することもできます
瞑想には、その人をまどわす様なビジョンがたくさん存在します瞑想中に神秘体験をすると自分だけに起こった奇跡ではないかと勘違いすることがあります
なので、個人の体験だけでかかれた本はおおくの落とし穴があると思い注意しなければなりません
できれば聖典を自分の考えの土台において判断するべきです
いろいろな人の意見に耳をかたむけしすぎると様々な意見に惑わされることになり正しい事にたどりつくことはできなくなります
ヨーガ・スートラ経典の構成
1三昧 心についての説明とサマディーに
2実践 ラージャ・ヨーガの八支則の解説
3成就 瞑想による効果の解説
4独尊 瞑想の最終的な境地、独尊について
※ラージャ・ヨーガはヨガの方法論『ヨガの王道』とよばれている
ヨーガ・スートラの目的
作者のパタンジャリはスートラの冒頭からヨーガとは何かをはっきり説明しています
それではヨーガを教えよう
ヨーガとは心の動きを止めることである
ヨーガとは心を止めるもの |
私たちは心が自分の本質と思っているいて、心の動きが止まるとどうなってしまうのだろうと不安になる人もいますが大丈夫です |
心の動きが止まると人は悟ります |
悟りとは?
悟りとはサンスクリット語でモークシャ 意味は 自由になる、解放される |
何から解放されるのか? 答え 『苦悩、苦しみ』からの解放 |
この苦しみからの解放により 『完全な至福』を手に入れることができる |
これがスートラの主張です
心の動きを止める理由
心の動きを止めるとなぜ幸福につながるのか?
- 人はおいしいものを食べたり
- 恋人や家族と遊園地に行ったり
- 新しいものを買ったりすると
心が喜びます
ヨーガでは心を喜ばせることでは幸福になれないという思想です
理由
- 心は相対的に苦楽を生じる為
- 喜びを感じると同時に苦しみを生み出しています
つまり
- 喜びを求めて暮らしていると苦しみからも逃れることができない
- 苦楽が生じること自体もまた苦しみだといっています
苦しんでいる人ほど悟りに近い
ヨーガの思想ではこの世界は苦しみの世界に住んでいる
しかし私たちがそれを感じにくいのは、苦しみだけでなく楽しみや喜びもたくさんあるためです
仏教の同じような考え方
苦集滅道という四つの心理
- このようは苦しみである(苦)
- その原因は執着(集)
- その苦しみを取り除くには執着を手放す必要がある(滅)
- それは八正道による道になる(道)
※八正道とはブッタの教え
①正見(物事を正しく見る)➁正語(正しい言葉)③正業(正しい行い)④正名(正しい人生の目標)⑤正精進(正しい努力)⑥正思惟(正しい考え)⑦正念(正しい精神統一)⑧正念(正しい瞑想)
現在の世界で楽しんでいる人を成功者だと思われていますが
そうではなく
苦しんでいる人のほうが悟りに近いと考えることができるのです