ヨガ全般

ヨーガ・スートラの宇宙の誕生の考え方

不器用で物事を深刻にとらえすぎてしまう人の教え

ヨーガ・スートラでは世の中を悲観的にとらえて苦しんでる人達を歓迎しています。
世の中つらい苦しい、死んでしまいたいという人がいれば
ヨーガ・スートラでは
あなたは正しく世の中を正しくみている
その苦しみを取り除くことを一緒に考えようと
喜んでその人をむかえいれます

人生は苦しいものだと考えているとき
心理の道は開かれている

苦しみの原因である心を探究する動機はそなわっている
自分の心がどのようなものか把握したなら
今度はその苦しみである原因を取り除けばよいのです

動機こそなにより重要です

ヨーガ・スートラの哲学的背景

ヨーガ・スートラの背景にある哲学がサーンキヤ哲学です

サーンキヤ哲学の大きな特徴は二元論
純粋意識(プルシャ)と根源物質(プラクティ)

 

ビックバン宇宙論ビックバン理論という考え方が主流です 宇宙は一点から大爆発を起こして、現在も膨張を続けていると考えられています
サーンキヤ哲学純粋意識(プルシャ)が根源物質(プラクティ)を見ることで、根源物質のバランスがくづれそこから宇宙が誕生したと考えられています

宇宙想像の過程で最初に現れるのは心の作用で
最後に物質世界が現れてくる

 

私たちは肉体を基礎として心が存在していると考えているので

肉体より先に

心が現れてくるのはおかしいと考えますが

サーンキヤ哲学の宇宙創造は心の誕生から始まります
この基礎にあるのは
私たちは繰り返し生まれてくるという輪廻思想が基礎にあるためです

サーンキヤ哲学における宇宙の創造過程

 

1(純粋意識から根源物質を見る)純粋意識(プルシャ)根源物質(プラクリティ)を見る
2(心の作用誕生)顕現した根源物質(プラクリティ)から最初に宇宙の心(マハット)が生まれる

マハーブッディともよばれる

ブッディは世界を識別する心の作用

3(心の作用誕生)自我意識=エゴが生まれる

自分と他人を区別する心の作用

4(心の作用誕生)思考や欲望が生まれる

日常もっともよく使われる心の作用

5(行動器官の誕生)行動器官の誕生

声をだす 手で握る 足で歩く 排泄する 性行為

6(感覚器官の誕生)鼻 舌 目 耳 皮膚
7(感覚器官の誕生)におい 味 色 音 形
8(五大元素の誕生)地 水 火 風 空
サーンキヤ哲学の宇宙創造過程の大まかな全体像

サーンキヤ哲学における心とは?

心は物質です

心は見ることができないため物質として考えにくいですが

見えないもの=物質でないというわけではありません

光は物質です。波のようなものですが
私たちは明るさしか見えていないため物質と考えていません

心はさらに目に見えない微細な物質減少であると考えます

心と体が全く違う次元であったら

悪口などいわれ傷つき体調を悪くしたりストレスで内臓器官に影響をあたえることは不合理です

よって心も体も根源物質(プラクリティ)であり物質原理である

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